kaigonoosigotoの日記

都内の高齢者施設にて施設長をやっています。若者の視点から現代の高齢者施設に切り込みます。

飲み会が嫌いな人、ちょっと集合

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今日はちょっと話がそれますが、社内コミュニケーションの話。

社内交流といったら、飲み会がありますよね。シフト制で働いている介護士の場合は、皆のスケジュールが合わないので、そこまで飲み会はないかもしれません。うちの職場でも年に1、2回くらいですね。介護士ってコミュ障の人がやや多いかなと思っています。統計があるわけではないのですが、面接をしたり、介護士さんと接するうちのそう感じています。そんな介護士コミュ障の飲み会にまつわる話が今回のテーマです。

コミュ障にとって、飲み会はピンチの連続で、死にたくなる感情がエンドレスに続きます。僕は飲み会嫌いです。飲み会があると分かっただけで、めちゃくちゃ憂鬱になります。イケイケの人達を前にして、飲み会の場では、もちろん、ひとりぽっちになりがち!なんとか空気になじもうと、めっちゃ愛想笑いしたり、しきりに頷いたりを繰り返します。その結果、残るものはすさまじい心の疲労。5年分の心の疲労が一度に来たかのような疲労感に襲われます。中でも、心の削られ方はハンパではなく、ダウン寸前、ライフゲージ残り一つまで、命を削られます。 

悲惨な飲み会のダメージを抜くには、僕は一カ月くらいかかります。ちなみに、僕は飲み会では、言葉が出ず、コミュ障全開になります。恐ろしいくらいに何も浮かばず、相づちや愛想笑いに徹して終わります。これが人生で一番きつい時間です。相手がずっと話してくれる人だったら、話を聞いていれば良いのですが、こちらも話さないといけない状況の場合はつらいです。 

ほんとこういう場で出てくるコミュ障はつらい。。。飲み会対策は、飲み会に行かないこと。そもそも飲み会に行かなければ、自分がダメージを受けることはありません。今は、会社の飲み会には行きたくないという若者が急増中というニュースを聞きますが、若者ナイス!もっと頑張れ!といつも思っています。僕もコミュ症じゃなかったら、飲み会に行ってみんなと楽しく交流したいな。。。(泣)立場的に行かなければいけない時もあるけど、極力忙しいとか言っていかないようにしています!

僕は今の職場の飲み会には絶対に参加しません!入社一年目は参加していたのですが、飲み会に参加しない人が数人いることがわかり、思いきって、僕も「飲み会行かない宣言」をしました。その後もしつこく誘われたりしましたが、断り続け、とうとう勝利しました! 

コミュ障には行きにくい世の中ではありますが、人が生きていくには人との関わり合いは外せません。必要な分、人と接触して、不必要な部分はどんどん削っていきましょう。そうしないと、コミュ障はうつにでもなっちゃいますよ。時には逃げることも必要です。仕事はきっちりやって、社内の行事などはなんだかんで逃げましょう。なんと言われようと逃げるが勝ち! 

ビジネスホテルに泊まるという趣味が最高

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 今回、個人的な趣味の話で申し訳ないのですが、息抜きにこんな記事も書いてみようと思います。僕は年に1,2回くらいビジネスホテルに泊まるという趣味を行なっています。安くても3~5千円のお金がかかるため、頻繁には行えないのですが、時々決行しています。ホテルに泊まったらからといっても、特にやることはなく、ひたすらテレビをみるか、パソコンをいじっています。家とやることは同じなのですが、ホテルという異空間に来たことに喜びを覚え、ダラダラ過ごしています。

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ホテルではベットメイキングもされているし、お風呂に入ってもタオルの洗濯のことを考えなくて良いです。朝食付きホテルならば明日の朝食のことも考えなくて良いです。つまり、ホテルとは日々の生活とかけ離れた非現実的な空間なのです。毎日生きるには掃除、洗濯、食事の用意などがありますが、ホテル宿泊はこれら全てを考える必要がありません。ホテル側が全てやってくれるため、ホテルに泊まる間は王様になれるのです。

この快感にひたりたいがために僕はビジネスホテルに泊まるのです。たいした贅沢ではないかもしれませんが、何もしなくて良いというのが贅沢なのです。家にいても何もしないではないかと言われるかもしれませんが、家にいたら、多少なりとも部屋が汚れることを気にして動いたりしてしまうのです。ほんとちょっとですけど。ホテルはそんな思いとは無縁です。もちろん、ホテルの部屋を汚すことは一切ないのですが、日常のしがらみから全て開放されるのがホテルなのです。

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一般人は日常の生活に追われていますが、何もしなくて良いことが贅沢だなんて、まさかの娯楽がこんなところにありました。それならば、実家に帰ればよいと言われるかもしれませんが、これもまた違うのです。実家では全てを母がやってくれるため、快適に思えますがそこまで快適ではありません。あくまで自分のすべきことをホテル側にしてもらうことが快適と感じる重要な要因のようです。実家に帰ったら、母の手をわずらわせてしまいますが、ホテルならば誰の手も借りずに快適な生活を送ることができるのです(ホテルスタッフさんはお金をもらって仕事として行っているため問題ない)

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問題は一回あたり数千円の費用がかかってしまうこと。これが僕にとっては大きな金額ですぐには踏み込めないバブリーな趣味となっています。大雪が降った日とかは、職場から家に帰れないかもしれないから、ホテル予約しようかなと、いろんな出来事をホテルに泊まるための口実にしようとしている自分をよく見つけます。じゃらんで調べまくっています。早くビジネスホテルに泊まりたいなぁ~

介護士を困らせる誇り高き利用者

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介護士による高齢者虐待が問題になったりしてますね。虐待はいけないことですが、虐待が起こる背景を知ると虐待をしてしまった介護士に少しの同情を寄せてしまう自分がいます。仕事をきちんとしている介護士の多くが、自分は虐待をしないけど、虐待をしてしまった介護士の気持ちは理解できると言うと思います。それだけ、介護の現場は大変ということです。介護の大変さはどのような利用者がいるかで全く変わってきますが、今回は介護士をほとほと困らせる誇り高い(プライドのかたまり)利用者についてご紹介します。

 

◆1.誇り高き利用者たち

◆2.加齢によって頑固が進む!?

◆3.女性利用者のすごさ

 

◆1.誇り高き利用者たち

高齢者のためになる仕事がしたいと志高い思いを胸に介護士の門を叩く方が毎年いらっしゃいます。しかし、その高い理想はすぐに折られることになるのです。それはなぜか。誇り高き利用者たちが彼らの前に立ちはだかるからです。誇り高き利用者たちって、ただのプライドで凝り固まった親父たちです。昭和の男って、頑固で、家庭を省みないで威張っている。そういうイメージありますよね。そんな男たちがさらにパワフルなまでに頑固になって施設に生息しているんです。これはもうお手上げです。時は2018年、完全に世の中の価値観は変わっていて、働く男が偉いということも、家庭の中で男性が優位にあるとか、とっくに崩壊しているんですが、彼らはそれを学ぶ術がないし、認めることはできないでしょう。

誇り高き男たちの特徴をまとめてみると以下になります。

 ①70歳~90歳台くらいの男性

まさに昭和の親父ですね。頑固一徹。気にくわないことがあれば、怒鳴り散らす。自分が間違っていても非を認めない。男は偉いと思っている。そんな困った親父たち、いますよ。彼らの価値観は完全に年功序列です。歳をとっているほど、偉いのです。彼らは昔の価値観を持ったまま、仕事で現役引退をしているので、古い考え方で今も生きています。今は夫婦共働きですし、男性も家事をこなします。育児も協力するし、自分の奥さんを大切にすることも当たり前です。彼らが生きていた時代とは全く違った時代に生きているのです。

 ②実力ないくせに自信がある(言い方悪くてすみません)

こういう人たちって、経済成長の恩恵を受けた人に多い気がします。もちろん、僕の個人的な見解ですよ。高度経済成長の中で日本経済が発展し、自分が勤務していた会社も売り上げを伸ばし、大きく成長することを目の当たりにした方もいるでしょう。しかし、それって時代の恩恵です。もちろん、その当時の現役世代の人たちがかなり頑張って働いたから出来たことなのですが、空前の好景気だからこそ、勢いがあった時代だったのでしょうね。高度経済成長時代は、所得倍増を願って日本が一つになって成長を目指した時代です。終身雇用でしたし、家族がいて、一戸建てと車を購入することができる経済的に豊かな時代でした。会社に忠誠を尽くすならば、会社が守ってくれる時代だったのです。やはり、人間うまくいき過ぎると調子に乗るもので、実力ではなく、時代の恩恵で人生がうまくいったのに実力だと勘違いしたりするのです。こうなると傲慢になりやすく、昭和の男が完成するのでしょうね。

もちろん、当然のことながら、優秀で実力がある人もいっぱいいたでしょうし、優しい人もいっぱいいたと思いますよ。

 ③先生と呼ばれる職業の人は高齢になるとより傲慢になちがち!?

昔は、医者や学校の教師は絶対的な存在でした。今のように医者が医療ミスで訴えられるとか、学校の先生が生徒の接し方に気を使うということは昔ではありえないということでした。医者や教師は先生と呼ばれ、尊敬されていました。しかし、その尊敬は人を時に勘違いさせ、自分がさも偉いかのように思ってしまうのでしょうね。立派な医者や先生はいますが、傲慢になってしまってはいけませんよね。時代背景もあり、偉く振る舞っていた医者や先生は高齢になっても、偉いままなんです。自分よりもかなり年下の介護士に様々言われるのに我慢がならず、怒鳴ったり、力で従わせようとする人がいるのも無理はないです。

 

◆2.加齢によって頑固が進む!?

高齢になると、人は頑固になるとよく言われます。人の上に立つという状況に長年慣れてきた人達にとっては、自分の身の回りのことを満足にできず、介護士の世話になるということは耐えがたい苦痛です。半世紀以上も強いプライドを持って生きてきた人が人生の最期にまさか人の世話になり、排泄さえも自分の手では処理することができない現実を受けることはとても大変なことです。さらにその排泄などを自分よりも圧倒的に年齢が若い人にしてもらわなければならないことは、恥ずかしさや苦痛となって本人を苦しめる場合もあるでしょう。現実を認められないことにいら立ちを覚えて、より考えが頑固になったり、暴言や暴力を通して気持ちを爆発させてしまう利用者もいます。

 

◆3.女性利用者のすごさ

男性と比べてすごいなと思うのが女性利用者です。女性利用者は施設内でコミュニケーションをとるのがうまく、温和に過ごしているなぁという印象です。もともと人間関係を円滑にするのに長けている女性は高齢者となっても、人間関係構築をうまく行い、施設での人生を楽しんでいます。施設では男性利用者よりも女性利用者の方が利用者同士の交流が活発です。様々な取り組みにも女性は積極的に取り組む傾向が見受けられます。施設のレクリエーションでも、女性はエンジョイしていますが、男性は楽しくなさそうな人もいます。なぜこれをしなければならないのか、子供のような遊びはしたくないと言いながら、孤立しがちです。

男性と女性のコミュニケーション力

誇り高き男たちは、人生の多くの時間を仕事に費やしてきた世代です。家庭を省みず、ひたすら仕事だけに邁進してきた人達が多いです。となると、典型的な日本男性になり、会社以外でのコミュニケ―ションは少なく、ご近所さん付き合いや子供の学校関係の付き合いも全て妻に任せてしまうという状況になりがちです。

日本人男性は仕事に関係した人としか付き合いがないというのはありがちで、プライベートで交流の幅が広がったりすることはあまりありません。その一方で女性は仕事とは関係のない近隣住民との井戸端話をはじめとして、コミュニケーションをとる場面が様々出てきます。その結果、女性の方がコミュニケーション能力を磨く機会が増えていきます。それは高齢者施設でも同じことで、仕事でしか人との交流がなかった男性は、たわいもない雑談を行ない、利用者同士仲良くなるのが苦手です。一方で女性はその場で互いに仲良くなり、関係性を円滑にするための対人能力を身に付けている感じです。この傾向は結構当てはまるんじゃないかなと思います。

介護士を困らせる大先輩達、どうしたものでしょうか。

 

介護転職時の口コミ活用法について語ってみる

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これから面接を受ける会社って必ずと言ってもいいくらいに口コミを見ますよね。口コミを全面的に信頼するのはどうかと思いますが、失敗しない就職活動のためには有効的に利用したいところです。うちの施設に面接に来た方も口コミを利用される方がいますが、ちょっと気を付けてほしい部分もありますので、利用法も含めてご紹介したいと思います。

 

◆1.まず確認した方が良いと思うところは?

◆2.サービス残業をチェック!

◆3.離職率をチェック!

 

◆1.まず確認した方が良いと思うところは?

どの業界も離職理由の上位は人間関係が占めています。介護業界も人間関係によって離職する人は多いです。入職してから人間関係に苦しまないためにも、まずは事業所内の人間関係がどのようであるかチェックしましょう。介護業務は、介護士同士の連携で業務を行なうことが多いため、ことさら事業所内の対人関係が重要となります。事業所内に悪い雰囲気が流れているのか、それとも良い雰囲気なのか、口コミから探し出しましょう。

女性同士の関係性も確認できたらベストです。派閥が露骨に存在しているのか、いじめがないのかなどです。男性は比較的仲良くやっている介護業界ですが、男性の関係性についてもチェックしましょう。

 

◆2.サービス残業をチェック!

福祉業界って、そんなに残業がないという特徴があります。事業所の収入が限られていて、介護士に残業代を支払うのがきついから、残業が少ないという意味です。もちろん、残業が多い事業所もありますよ。注意すべきなのは、残業代の支給がない事業所です。これはいくら残業しても、残業代を支払われないということになりますから、なんとしても避けたいですよね。入職してみて、残業代が支払われないなら、辞めたら良いですが、就職活動を行なうことは多大な労力を消耗しますから、最初からよく確認しておきたいポイントです。介護士は給料が低いという反面、定時にきっちり帰ることができる事業所も多いです。ライフ・ワーク・バランスを重視する事業所も多く、ブラック事業所とも言える残業代未払い施設は何としてでも避けなければなりません。

 

◆3.離職率をチェック!

介護士がどのくらい辞めているのか、またどのくらい勤続年数があるのかを調べることはかなり重要です。具体的な数値がなくても、人の出入りが激しいところは口コミ内にそのような表記があったりします。やはり、人の出入りが激しい事業所は確実に何かしらの問題があるとみてよいです。人間関係が悪い、残業代未払い、休日出勤当たり前など労働条件が劣悪であったりします。ブラック事業所も普通に存在していますからね。ブラック企業が未だに残っているように、介護士から不当に搾取をして、自分だけは儲けようとしている経営者というのはどこの業界にも存在しているものです。そのような目に合わないためにも、離職状況をしっかりチェックしておくのは大切なことです。

 

うまくいっている施設というのはあまり人が辞めません。そのため、人材を新たに募集する必要もなく、採用費にお金をかける必要もありません。うちの施設も採用費にあまりお金をかけずに済んでいるため、その分のお金を給料に上乗せ支給することが出来ています。介護士の労働環境を改善し、働きやすくすることが介護士のためにもなるし、利用者のためにもなります。人材が辞めない経営ができれば、採用費にお金がかかりませんし、採用活動にかける労力も減らすことができます。こういった好循環を成している施設に入職することができれば良いのですが、このような状況に至ることができない施設さんも多いのですよね。

介護士と医療職ってなぜぶつかりやすいのか?

 

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介護施設では看護師が常勤していて、月に1回程度で嘱託医が診察に来るというパターンが多いと思います。その時、利用者一人一人の健康状態を医師にチェックしてもらい、様々な指示を受けるのですが、この指示に関して介護現場では不満が出ることがあります。介護士も医療職の人達も正しいことをしているのですが、ぶつかってしまうのです。軽いバトルですね。一体なぜでしょう?というわけで、今日はこの問題について掘り下げてみようと思います。

 

◆1.医師と介護士の仕事への向き合い方は異なる

◆2.医師に判断を求める時に重要なこと

◆3.医師の特権には口出ししづらい

◆4.医師の現場への歩み寄りも必要

 

◆1.医師と介護士の仕事への向き合い方は異なる

利用者のために存在する両者ですが、今まで受けてきた教育や仕事内容から考え方や仕事への取り組み方が異なってきます。

医師の仕事への取組み方

嘱託医って、月に一度ふらっと現れて、ちゃちゃっと診察して帰っていきます。そんな短い時間で利用者の何が分かるんだよって介護士は毎回突っ込んでいます。でも、これ仕方がないですよね。医師と介護士の役割って違いますもんね。医師は病気を治し、利用者の健康状態を向上させる人です。利用者の日常生活を見ている時間なんてありません。だから、医師は限られた時間の中で介護士や看護師から利用者の情報を把握して、その都度判断を下していきます。医師は命を守ることが仕事なので、感情を抜きにして、利用者の健康状態が改善されることを中心に診察します。その診察は利用者の生き甲斐よりも命の安全を優先します。これが介護士にとっては不満でもあったりするわけです。

介護士の仕事への取組み方

医師が医療的な専門知識を持ち得ており、医師にしか判断・指示できないことがあることはもちろん承知しています。しかし、介護士は普段から利用者の様子を見ています。それがその瞬間しか利用者をみないのに、いろいろな判断や指示をしてくる医師に対して、反感を持つケースというのは存在します。もちろん、医師にしかできない判断があるし、医師の医療的役割は分かっていますよ。それとは別に普段の利用者が分からないのに、生活面のアドバイスや実態とは違う指示、逆効果になってしまうような指示をしてくることに困惑してしまうということです。介護士は医療判断をすることができません。そうした判断は医師や看護師が行いますが、24時間365日体制で利用者を見ている介護士にしたら、医師の判断に疑問を持ってしまうことがあります。

 

◆2.医師に判断を求める時に重要なこと

利用者に関しての医療的アドバイスを医師に求める時は、注意すべきことがあります。

医師の仕事は、問診をしながら情報把握をし、必要な診断や判断を行なっていきます。一人で多くの患者を診る医師の仕事は短時間で多くの判断をしなければなりません。正確性とスピードが求められる仕事であるため、介護士はその医師の業務スタイルに合わせて、医師に利用者の様子を報告しなければなりません。

利用者がもし、体調が悪かったとしましょう。医師が知りたい情報というのは次のようなものです。どこがどのように悪いのか、いつから悪いのか、食欲や体重に変化があったのかなど、客観的な情報で利用者の状態を把握しようとします。

しかし、介護士の仕事のスタイルはこのようでない場合が実際は多いです。というのも、時間の経過を追うような説明をしてしまい、利用者の状態を核心的に報告するのが苦手です。普段から利用者と接している時間が長い分、感覚的な報告が多くなり、医師にとっては理解しづらい報告になりがちです。

利用者へ健康アドバイスを医師に求める際は、事前に話の要点をまとめ、医師が必要としている情報に特化して報告すると良いです。そういう場合、看護師に相談すると医師がどのような情報を必要としているのか教えてくれます。また医師によっては大事にするポイントも若干異なってきたりしますから、それらも合わせて施設の看護師に聞いてみるというのも手です。

 

◆3.医師の特権には口出ししづらい

医師の判断に不満が出やすいものとして服薬に関するものがあります。医師は薬を処方できる権限がありますが、当然介護士にはそのような権限はありません。薬の効果や副作用に関して介護士は素人で、医師の前に出る幕はありません。でも、利用者さんを長い間介護していると、もっと服薬をこうしたら良いのではないかと思うことって結構あります。薬のプロではないので、なんとも言えませんが、利用者さんがどんな薬を飲んで、どういう風に効いてくるのかを感じることも多いです。もちろん、内臓に効果がある薬だと分かりませんが、精神を落ち着かせる薬だとかは、結構効果がはっきりしていて分かりやすいです。

そんなことを思っていると、介護士が医師の服薬領域に足を踏み入れてしまうというタブーを犯すことがあります。口出ししちゃうんですよね。「この薬ってどうなんですかね、先生~」っていう具合に。医師はこれをとても嫌がります。

医師は医師の領域に介護士を始めとする他者が介入するのを非常に嫌がってますね。医師同士だとしても、治療や服薬に関して他の医師の判断を尊重し、口出しをしないことが多いと医師の方から聞いたことがあります。高度な専門知識を持つ医師の判断に口出しするということは、プライドにも傷がつくのでしょう。

介護士は医師のプライドを傷つけようとしているわけではないのですが、つい地雷を踏んでしまうこともあるのです。やはり、薬の処方は医師の専門分野であるため、口出しは控えた方が良いでしょうね。どうしても言いたいことがあれば、看護師を通して医師に伝えてもらうのがベターかと思います。

 

4.医師の現場への歩み寄りも必要

介護現場に対して、どうしてそういう風な対応を取っているのかと医師が疑問を持つことも多いようです。でも、それって医師が介護現場を知らないことからくる思いだったりします。医師は現場を見る時間も少ないですし、介護業務をすることもないのですから、現状が分かるはずないです。

実際の介護現場は、少数の介護士で、多くの利用者を介助していることがほとんどですから、医師が考えるような対応はできないわけです。失禁が続いたり、徘徊、奇声、暴力なども常に起きており、介護士は息つく暇もないほど業務に追われていたりするわけです。

暴力をふるう利用者にとって精神安定剤が必要だとします。医師は現場の介助の力で服薬を減らそうとするのですが、暴力を日々受けている介護士からしたら、たまったものではありません。早く精神安定剤を処方してくれることを介護士は願っているはずです。人は自分がその状況にならないと人の苦労は分からないものですが、医師にもそれは言えるでしょうね。介護現場を知らないからこそ、その判断ができるのか~って失礼ながら、思ってしまったりもします。

 

介護士と医師って協力して利用者さんの利益になるようにしなければいけないのですが、お互いが歩み寄れていない部分があるなぁと感じています。それによって、お互いに不満を持っていたり、反感を抱いているような場面が多いと思います。介護士も医師のことを知らなければならないし、医師も実際の介護現場についてもう少し知らないと有効な助言はできなんじゃないかな~と毎度のことながら、思っています。心の中でね。

介護業界の男女差別に迫る

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全産業的には「男性は出世しやすく、女性は出世しづらい」と言われております。女性は昇級(昇給)などの待遇において不利とも言われております。次第に改善されつつある問題ですが、介護業界での男女差別ってどうなのでしょうか。介護業界が男性も女性も働きやすい業界であるのか、ちょっと調べてみます。

 

◆1.介護業界の男女比率を見てみる

◆2.女性介護士は待遇において差別を受けるのか?

◆3.女性中心の職場で起こりがちなこと

 

◆1.介護業界の男女比率を見てみる

まずこの業界の男女比を見てみましょう。男女の数の差はそのまま力の差にもなりがちです。といったところから、この業界の男女比を見てみると以下のようなデータがありました。

 

介護士/ 女性74%:男性23%

訪問介護員ホームヘルパー)/ 女性89%:男性8% 

・サービス提供管理者/ 女性82%:男性15%

・ケアマネージャー/ 女性74%:男性24%

生活相談員/ 女性63%:男性35%

 

これを見る限りだと女性が圧倒的に多いということが分かります。介護福祉士合格者の75%は女性ですから、実際の働く現場でも女性が多くなるわけです。女性が多いことを働きやすいと考えるかは人それぞれですが、女性が働く上では理解を得やすく、男性優位の職場になることはなりにくいと考えられます。

 

◆2.女性介護士は待遇において差別を受けるのか?

多くの業界で未だに昇級(昇給)において女性は不利な状況が続いているようです。昇級を望まない女性もいますし、出産や育児で何度も出世競争から離脱しなければならない状況もありますから、全てが組織的な差別、慣習的差別の上にあるかはちょっと検討が必要です。しかし、どの業界も男性優位の風潮は変わらず、女性は出世に不利とみなされているようです。組織の上層部は既に男性が多数を占めているのですから、新たに上層部に入る人に男性を選ぶのは想像に難くない話です。

介護業界を考えてみます。女性介護士の場合はどうでしょうか。昇級面などの待遇において男性の差は発生してしまうのでしょうか。答えはノーです。これは断言できます。うちの施設もそうですし、他の施設でも女性を非常に大切にしています。なぜなら、介護業界は女性が働き手として成り立っている業界です。働き手の多数が女性のため、女性をないがしろにすることはできません。また、この業界は歴史が浅いため、古い慣習も存在せず、高齢の偉い男性がトップとして威張っているということも他業界に比べたら、少ないです。そういう背景から女性が思い切り活躍できる業界です。待遇に男性との差別をつけていたら、女性の人材も集まりにくくなるでしょうし、現に介護現場の多数を占めている女性からストライキをくらうでしょう。待遇に差なんかつけられません。女性が多いことは出産や育児にも有利に働きます。出産や育児を経験している同僚女性も多いため、理解が得やすく、時短勤務や急な子供の発熱で保育園から迎えに来てほしいといった働く大人を困らせる事態にも比較的寛容に見てくれる職場が多いです。男性が多い業界の職場だったらここまで配慮されませんね。

 

◆3.女性中心の職場で起こりがちなこと

職場の多数が女性となると喜ぶ人と落胆する人がいます。といいますのも、男性同士はサバサバした関係性になりやすく、女性同士は関係性を密にして、積極的なコミュニケーションを求められることが多いです。男性が多い職場の方が気を遣わずに過ごせて良いという女性もいます。女性同士だと気を使い合うので疲れてしまうという意見です。これは確かにあります。うちの職場でも男性はお互いにそこまで気を遣わず、自由に過ごしている様子ですが、女性同士は仲良くしようと気を遣っているのを見受けます。確かにこういう状況も好き嫌いですよね。女性が多い職場となると派閥のようなものが生まれ、必ずグループが出来てしまうというのは仕方がないです。仲良しグループといえば良い言い方なのですが、グループ内で情報を共有し、他グループをけん制したりといろいろやっているようです。うちの施設はまだ仲良くやっているようですが、女性介護士の関係性が悪い施設というのもちょいちょい耳にします。一方、男性はどこの施設でも関係性が良いという話は聞きます。よく言えば他人に寛容です。他人に無関心とも言えますが。

 

女性が多いというのは働き方においてはメリットが多いといえます。出産や育児に理解があるという点はかなりのメリットです。女性介護士同士の関係性においては好き嫌いが分かれるところではありますが、昇級などの待遇面では男女差別はないですし、結構働きやすい業界だとは思います。

福祉業界の退職理由ってどんな感じ?

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退職理由って業界によって異なる部分は若干あると思います。「人間関係」、「寿退社、「したいことが見つかったから」といった一般的な退職理由以外にはどういった理由があるのでしょうか。離職率がやや高めの福祉業界ではどういった理由で退職しているのかまとめてみます。

 

◆1.結婚・出産・育児が第一位

◆2.人間関係

◆3.仕事内容がハード

◆4.給料が安い

◆5.夜勤業務がきつい

 

◆1.結婚・出産・育児が第一位

介護士の退職理由は、「平成24年社会福祉士介護福祉士就労状況調査」という資料にまとめられていました。それを読むと退職理由の一位は、結婚・出産・育児でした。そりゃそうかもしれません。だって、福祉業界って女性の数がめちゃ多いですもん。介護福祉士の合格者男女比は1:3ですし、実際の事業所における男女比も女性の割合が多いところが多数です。それだけ女性特有の退職理由が上位にランクインするのも無理はないですよね。

女性は結婚・出産・育児を機に働き方が変わることが一般的なので、こういう結果になったのだと思います。

 

◆2.人間関係

これって、どの業界でも必ず上位に位置しますし、むしろこれが一番の退職理由なんじゃないかなと個人的には思っています。嫌な上司や同僚がいると仕事に行くのも憂鬱になります。でも、上司や同僚が良い人で良好な関係性が築けていると、仕事がハードでも耐えられたりするんです。これを言うと女性から怒られてしまうかなと思うのですが、女性はどの組織でもグループをつくる傾向にあって、職員同士の悪口や噂が広まりやすく、複雑な関係性が生まれていきます。男性から女性の人間関係を見ていると、面倒だなと感じることが多いです。そういう面倒な人間関係にうんざりして退職する人もいるんだろうなと思います。

また、介護士というところに注目すると、高齢者の命を預かっている責任ある仕事ですから、性格がきつい人が上司になると部下のミスを過度に厳しく指摘してしまう場合があります。仕事のミスを指摘するのは良いのですが、過度に厳しかったり、理不尽な対応をしたりというのは良くないですよね。僕が大学新卒で就職した頃に、上司から「仕事は人に慣れることが大切だ」とよく言われました。「新人のうちは仕事そのものを覚えるよりも、まずは先輩に覚えてもらって関係性を良くすることが仕事だ」と教わりました。先輩に覚えてもらって仲良くなれば、仕事のこともよく教えてもらえるし、こちらから質問もしやすくなるという意味です。やはり、他の職員とは毎日顔を合わせるわけですから、人間関係が悪いと嫌になって辞めちゃいますよね。

 

◆3.仕事内容がハード

仕事って適正がありますからね。合う合わないは仕方のない話です。やってみて分かることってたくさんありますから。介護士の場合は、高齢者の身の回りの世話をすることが業務内容で、主に食事、排泄、入浴の介助がメイン業務です。それだけ大変な部分はあるのですが、やはりきついといったら、排泄対応ですかね。トイレ誘導したりとか、オムツ交換ならまだましです。きついのはオムツをしている利用者が排便してしまって、それが何人も続く時です。普通に泣きそうになります。お尻を綺麗にして、汚れがひどい時はシャワーできれいにする時もあります。結構時間がかかる業務です。大変ですが、僕はまぁ、割と大丈夫だったりします。泣きそうになる時も確かにありますが、大変な状況でも利用者を早く綺麗にしてあげようと素直に思えたりするので、7年以上も介護士が続けられているのかなぁと思ったりしてます。さらに強烈になると、認知症利用者が便失禁をした自分の排泄物を手で触って自身の身体にぬったり、壁や床にこすったりします。こうなると、お手上げですね。床や壁をきれいにするのもかなり大変ですし、便まみれの利用者を綺麗にするのもかなりの重労働です。業務も大変ですが、自身が汚れないようにするのも難しいですし、人がした便の臭いにも耐えなければなりません。冷静になってみると、かなり過酷な仕事ですよね。でも、慣れますけどね。こういう過酷な仕事がたくさんある介護士はやはりハードと言えるかもしれませんね。

(一人言:僕は介護士、楽しいですけどね)

 

◆4.給料が安い

これは介護士では鉄板ですよね。この業界は給料が安いんですよね(泣)。平均年収以上の給料を出してくれる事業所もあるのですが、一般的には平均年収を下回る給料しかもらえないのが現実です。友達が自分よりも良い給料をもらっていると、今の自分が惨めに思えて、他業界に転職する人もいるでしょうし、より高い給料を求めて介護事業所を移る人もいるでしょう。給料が安くても、仕事内容がものすごい楽とかならいいのですが、介護士は給料が安いのに、仕事もハードっていう、全く釣り合っていない世界なのです。そりゃ、辞めちゃうよね。

 

◆5.夜勤業務がきつい

これも向き不向きがあるのかなと思います。夜勤になると夜に働いて、昼は寝るという生活スタイルになります。この昼夜逆転が体質に合わないという人もいます。普段の生活リズムが崩れるとメンタル的にも体調的にも不調になりがちという人は全くもって夜勤はできませんね。日勤専属の介護士になるということもできますが、正職員で介護士をやるなら夜勤もセットという事業所も多いですから、日勤専属が無理なら退職するしかないという感じですね。

夜勤中は一人で20人の利用者を介助することも普通ですし、多くは50人~60人ほどの利用者を3人の夜勤者で朝まで介助します。夜間は、過酷な業務が待っています。少人数の夜勤者で大人数の利用者をトイレ誘導、オムツ交換、体位交換とやることは山ほどあります。基本業務をやりつつ、利用者からコールで頻繁に呼ばれるのですから、なかなかきついものがあります。夜勤がきつすぎて、辞めてしまうというのも分からなくはないです。

 

辞める理由は人によっても異なってきますが、多くは上記にあげた理由が当てはまるのではないかなと思います。施設長として退職希望者と話をしていると上記理由に当てはまることが多いからです。もちろん、本音を言わないで、嘘っぽい理由で辞めていく人も多いですが。これから介護士になる方は参考程度に読んで頂ければと良いと思います。退職する人の中にはこの業界に向いていない人もいますし、単純にキャリアアップを目指して業界内転職をする人もいます。もし、介護士を辞めたくて悩んでいる人は他の介護士がどういった理由で仕事を辞めているのか参考にすると良いと思います。退職を踏みとどまるのか、それとも退職の意思を固くするかは、人によりけりでしょうね。