kaigonoosigotoの日記

都内の高齢者施設にて施設長をやっています。若者の視点から現代の高齢者施設に切り込みます。

介護職への転職を目指す メリットとデメリット

 

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高齢者施設の施設長をしている関係で、「別業界から介護士になろうと思うけど、どうかな?」と言った相談をちょくちょく受けます。「どうかな?」と言われても、「向き不向きは人それぞれだから分からない」といったものが正直な感想です。まぁ、そう言ったら冷たい対応になってしまうので、いろいろアドバイス的なことは言うようにしています。今回はその内容をまとめたものを書いてみました。介護士への転職を検討している方にはリアルな内容として参考になる方と思います。

 

メリット語ります

◆1.他業界よりもゆるく働ける

◆2.不景気の影響が少ない

◆3.転職市場が活発

◆4.残業なし

デメリット語ります

◆1.生活リズムがシフトにより異なる

◆2.お給料が心もとない

 

◆1.他業界よりもゆるく働ける

ブラック施設ではないという前提での話です。僕の前職は大手商社勤務でした。給料や福利厚生は抜群に良かったですが、労働環境はあまり良いとはいえませんでした。長時間労働は当たり前ですし、ガチガチの体育会系で体質は化石なみの古さというものでした。これが学生人気トップクラスの商社の労働環境かと思うと愕然としたものです。

僕が介護業界に転職したのは、父が老人ホームをいくつか経営していたからという完全にコネでした。転職して、まず感じたのは、職場の雰囲気がゆるいなぁというものでした。これは職場にもよるでしょうし、業務が簡単という話ではありませんよ。数字に追われていた商社時代のプレッシャーに比べたら、ストレスはあまり感じなかったという話です。もちろん、大変なことも多いですし、ストレスもあります。ただ、会社員時代に比べたら、ストレスはかなり減ったというものです。売り上げを気にする必要もなく、ただ目の前の高齢者を介護する日々でした。営業職をしていた人は数字によるすさまじいプレッシャーに日々追われているはずです。そういったプレッシャーから解放されるのは大きいかなと思います。あなたは商社で激務をしていたから、介護士への転職がゆるいと言っているだけなのでは?というお声が聞こえてきそうですが、今の僕の職場もゆるいですよ。働きやすさは経営者によるものだと考えます。理不尽が横行している職場もありますし、働きやすい職場もあります。どの業界でも一緒ですね。ただ、他業界に比べたら、福祉業界はややゆるい雰囲気があるという話です。なぜ、そういえるのか?それは、介護士は利益を上げる仕事ではないからです。簡単に書きますと、介護施設介護保険で成り立っているので、一般の会社のように売り上げを上げるのにそこまで苦労はしません。施設も苦労はしていますけど、別業界の比ではありません。

 

◆2.不景気の影響が少ない

働き理由はお金を得るためです。給料が減ったり、ボーナスが出なかったり、会社が倒産したりと働いているといろんなことが起こります。ただ福祉業界はこういったことが起こりにくいなぁと感じています。施設がつぶれることもありますが、多くはないですよ。健全な経営をしているならば普通はつぶれません。高齢者施設の介護士は、国から施設に支払われる介護保険の収入から給料が支払われています。国から給料が支払われているようなものなので、そりゃ急に減額されたり、ボーナスがストップしたりしません。

これって安心して働ける要素の一つです。会社員で会社の経営が傾き、給料減額、倒産なんてざらです。特に中小企業は。その点、福祉業界は給料は多くもらえないかもしれませんが、安定して細く長く働きことが可能です。

 

◆3.転職市場が活発(転職しやすい)

現在、介護業界の転職はしやすい状況にあります。人手不足ですから、当然そうなりますね。最初の施設で職場環境が気に入らなければ、他施設に転職することが容易です。他施設も人材をほしがっていますから、転職の回数よりも人物面や介護技術を持っているかが重要な要素です。ブラック施設に就職してしまっても、転職しやすいです。最初の施設で3年勤務したら、研修を受けて介護福祉士試験の受験資格が得られます。国家資格ですから、取得すればかなり有利に転職できます。3年勤務していれば介護技術も十分身についていますから、国家資格と相まって、転職市場では価値が高いと言えます。条件の良い求人も結構ありますから、そういう求人を探して転職することも可能です。介護士の平均年収は約336万円と言われていますが、それはあくまで平均ですからね。平均年収が418万円を超える施設もたくさんありますし、僕が経営している施設でも平均年収は450万くらいです。無資格・未経験で条件の良い職場に就職するのは難しい場合がありますが、3年の勤務経験と介護福祉士国家資格があれば、給料が良い職場に勤めることもできますよ。

 

◆4.残業なし

たくさん働いて稼ぎたい人には向いていないですが、介護士は残業がない職場もたくさんあります。介護保険が施設の収入源なので、収入の上限が決められています。そのため、介護士への残業代支給はなるべく抑えたいと思っているのです。そのため、残業をさせないで退勤させるという状況をつくる施設が多いです。施設の場合はシフト制勤務が基本です。自分が退勤時刻になると後から介護士がやってきます。なので、職場には常に一定の介護士が存在しています。そのため、残業せずに退勤できるというわけです。職場によってはサービス残業をさせていたり、帰りづらい雰囲気の職場もあるようですね。正直、このような職場に就職してしまったら、さっさと転職して働きやすい職場を見つける方が良いかなと思っています。

 

僕が介護士をしており、好きだから続けているので、メリットを語りがちですが、デメリットも語っておきます。デメリットも考えようなので、このように感じる方もいるかなと思うので書いておきます。

 

◆1.生活リズムがシフトにより異なる

シフト制である施設介護士は、早番・日勤・遅番・夜勤の4パターンで働くことが多いです。勤務時間を書きだすと早番は7:00~16:00、日勤は9:00~18:00 遅番は11:00~20:00、 夜勤17:00~9::00といった感じです。日によって勤務時間が変わるので、最初は大変かもしれません。特に夜勤は寝る時間が思いきりズレますからね。きつい人にはしんどいですね。

ただ、慣れますけどね。やっていけば慣れるというのは正直な感想です。

 

◆2.お給料が心もとない

これもどうでしょう。介護士は給料が低いと言われていますが、給料が一般サラリーマンの平均給料よりも上回っている施設もあります。なので、やりようかなと思います。努力せずにダラダラと仕事を続けていると給料が低いままかなと思います。しっかりスキルアップして条件の良い職場に転職できれば、給料面は気にならないと思います。

 

◆3.腰痛持ちになる可能性がある

介護士は腰痛を抱えている人が多いかなと思います。痛みの大小は人それぞれですが、コルセットなどを用いてそれぞれ何かしらの対策をしている人が多いと思います。ただ、これは介護技術がものを言いますので、力任せにせず業務を行えば可能です。僕も現場業務をみっちり経験してきましたが、腰痛とは無縁です。それは身体の使い方に十分気を付けて業務を行ってきたからです。女性であっても、身体が大きい男性を持ち上げることも可能ですし、やはり技術次第ですね。技術を意識しないで「えぃっ」と力任せに介護するとぴきっ!と腰をやってしまうというパターンが多いです。

 

 

正直、デメリットがそこまで思い浮かびません。この業界に苦痛を感じる人は全てがデメリットでしょうし、楽しく働いている人にはデメリットと感じないでしょうね。介護業界に限らず、言えることです。あまりデメリットに切り込めないのは申し訳ないですが、自分が介護業界が好きなので、メリットを中心に書いてしまいました。正直、向き不向きはあると思います。そもそも、高齢者と接するのが好きではないとか、人のお世話が嫌いという人は向いていません。あとは悩んだら飛び込んでみるということです。僕はおススメしますよ。介護士という職業を。世の中、黒い部分だけがマスコミに取り上げられる傾向がありますが、必ず光も存在しています。介護業界も暗い部分が取り上げられることが多いですが、必ず光もあります。そうした部分を感じた人は楽しく業務を続けているのではないかなと思います。今日はこのへんで!ありがとうございました!