kaigonoosigotoの日記

都内の高齢者施設にて施設長をやっています。若者の視点から現代の高齢者施設に切り込みます。

新卒で介護士になりたいのなら、まずは別業界に就職した方が良いと思う理由

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前の記事で介護士って誰でも出来る仕事なんて言っちゃいましたが、同業者の人からげんこつをくらいそうです。まぁ、出来るといっても、継続して出来るとなると誰でも出来るわけではないですよ。この仕事をしていると、介護士になりたいと相談を受けることがあります。介護業界へ転職してくる人は多いですが、中には専門学校や大学で介護の勉強をしてくる方もいます。おじいちゃんやおばあちゃんと接するうちに高齢者の役に立ちたいと思って、進学先に介護の勉強を選ぶのでしょうね。介護士になる方法っていろいろありますが、うちの介護士の中にも学校で学んでくる人もいます。なので、今回は介護士になる方法と本題の新卒で介護やりたいなら、まず別業界に行った方が良い理由について書いてみます。

 

◆1.大学・短大・専門学校・福祉系高校とかいろいろある

◆2.学校で介護の勉強ってしといた方が良い?

◆3.介護士になりたいのなら、まずは別業界に就職した方が良いと思う理由

 

◆1.大学・短大・専門学校・福祉系高校とかいろいろある

①大学・短大

介護士の中でも大学を出ている人は多いですよ。高学歴の人は正直少ないですが、日東駒専あたりでしたら、新卒で介護士になる方もいます。大学や短大に進学するのであれば、介護専門科目だけではなく、教養科目も幅広く選択できるのが利点ですね。

もし、就職時にやはり介護士以外の仕事に就きたいと思った場合は、大学や短大の場合はつぶしも効きます。介護福祉士だけでなく、社会福祉士や精神衛生福祉士を目指す大学もありますから、興味がある方は調べてみると良いと思います。

介護専門学校

専門学校を卒業して介護士になる方も多いですね。専門学校は高校と同じで、朝から夕方まで授業がびっしりです。大学生ほど遊んでいるという感じではないですね。まぁ、放課後に遊んでいるのでしょうけど。介護士になるための学校なので、専門的なことを学習できますし、介護に関する情報がたくさんあります。2年で卒業するとなると、授業、実習、就職活動と結構忙しいと思います。

③福祉系高校や特例高校

あまり知らない人もいるかもしれませんが、高校でも介護士の勉強はできます。福祉系高校と特例高校の2つがありますが、違いとしては福祉系高校の場合は卒業と同時に、介護福祉士試験の受験資格を得ることができ、特例高校の場合は、卒業後9カ月以上業務に従事しなければならないことですかね。絶対に介護士になりたいという方は高校から介護を学ぶのも良いかもですね。

 

◆2.学校で介護の勉強ってしといた方が良い?

将来、介護士になりたいと強く思っている人がいたら、専門学校や大学に進学して福祉について学んだ方が良いのでしょうか。これについて、人によって答えは異なりますが、僕は福祉について学ぶ必要はないかなと思っています。これはあくまで僕の意見ですよ。

介護士は、実務を通して学ぶことが多いですし、介護福祉士も仕事をしながら取得することができます。介護福祉士◆の難易度も高くないですし、普通に勉強していれば合格することができます。施設に就職する時に介護の知識を問われるかと言ったら、全く問われません。必要なことは就職してから、現場で教えていくからです。それならば、コミュニケーション力と考える力を養って、施設に就職してほしいです。なので、大学では自分の好きなこと、やりたいことをしてほしいと思っています。自分のやりたいことをトコトンやることでそこから学んだ様々なことを今後の人生、介護の仕事に活かしてほしいです。でも、福祉業界のエリートを目指すなら、日本社会事業大学や偏差値の高い大学で福祉を学ぶのが良いのではないかなと思います。

 

◆3.新卒で介護士になりたいのなら、まずは別業界に就職した方が良いと思う理由

老人ホームで働きたいという学生さんから進路に関して相談を受けることがあります。正直、僕としては新卒で介護士になることをススメてはいません。もちろん、介護士は素敵な仕事ですし、楽しい仕事だと思っていますよ。だからこそ、僕も介護士を続けていますし。若者が福祉業界に入ってくれるのは嬉しい限りなのですが、その人の成長を考えた時に他業界にまず就職した方が良いと思うから、最初の就職に介護士をおススメしていないのです。新卒に限っての話ですよ。

介護士はいつでもなれる

この業界は人手不足ですから、人物面に難がなければまず採用されます。富裕層高齢者をターゲットにした有料老人ホームですと、職員の質も大事になってきますから、面接で落ちるということもあると思いますが、特養なら落ちることはあまりないでしょう。それに未経験・無資格でも採用してくれますから、本当にいつでも就職できるのです。50代、60代で未経験・無資格の状態で介護士になる場合は、正職員がいきなり無理でもパートで経験を積んで正職員にランクアップする方法があります。

新卒カードは別業界の就職へ使った方が良い

日本の就職システムは、新卒者に優しく、既卒者に厳しくできています。何の仕事の能力もない新卒者を会社は雇ってくれるのですから、ありがたい制度です。海外ではこのようにはいかないですよね。介護業界ではいつでも採用されやすいと言いましたが、そこに新卒カードを使用するのはもったいないと個人的には考えています。それならば、別業界に新卒枠で就職し、様々な経験を積むと良いと考えます。別業界から福祉業界には簡単に入れますが、福祉業界から別業界へ移動するのは容易ではありません。もちろん、人手不足が深刻だったり、労働環境が未だに悪い業界へは移動できますが、基本的には多くの人が希望する就職は難しいと考えた方が良いです。

これは年齢や個人の能力が関係していますから、ひとくくりに語れることではありませんが、こういう傾向があるという話です。

別業界で経験を積んだ方が良い理由

介護業界について知っておいた方が良いと思うことがあるので、参考にして下さい。福祉業界は誰でもなれると書きましたが、これは事実です。誰でもなれるということは「労働力の市場価値が低い傾向にある人」が集まりやすいという特徴があります。これは事実なので否定のしようがないです。分かりやすく言うと、仕事ができなかったり、コミュニケーション能力が低い人が多くなってしまうといえます。給料が低い業界に優秀な人は集まりにくいです。となると、自己管理能力が低い人が集まってしまうのです。自分の上司や同僚もこのような人が多くなると、自分の成長がしづらくなります。上昇志向を持つ人が少ない職場もあります。もちろん、素晴らしい人材もたくさんいますし、尊敬できる人達もいますよ。しかし、そうでない人たちもたくさんいるということです。そのため、別業界で3年間は鍛えられた方が自身の成長のためにもなりますし、将来の介護士としての視野もひろがります。何より福祉業界だけでなく、別業界も経験することで人生の経験値を得ることができます。

 

僕に介護士になりたいと相談された場合、新卒の子だったら別業界への就職をおススメしています。上記のことを説明しても、それでもやりたいという子ならば介護士になっても大丈夫だと思います。介護士をやりたいという子に別業界をおススメしていると怒られちゃいそうですが、現実はそうした方が良いと思うので、自分はそのようにアドバイスをしていますね。友人やお子さんが介護士になりたいと言ってきた時に参考になればと思ってまとめてみました。