kaigonoosigotoの日記

都内の高齢者施設にて施設長をやっています。若者の視点から現代の高齢者施設に切り込みます。

介護士って夜勤中に何してる?

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正職員として介護士をやる時に夜勤は必ずといっていいほどついて回ります。日勤専門の介護士を希望することもできますが、一般的には夜勤を行なうことが多いです。まぁ、夜勤をやった方が夜勤手当が付きますから、個人的にはおススメです。僕もちょくちょく介護業界でない人から夜勤中って何してるの?って聞かれます。それもあってか、今回は介護士の夜勤ってどんなことしてるのかをまとめてみたいと思います。これから介護士になる人は参考にして頂けたらと思います。

 

◆1.夜勤業務ってどうして必要?

◆2.夜勤者の1日スケジュール

◆3.夜勤のメリット&デメリット

 

◆1.夜勤業務ってどうして必要?

利用者様を施設でお預かりしている以上は、24時間365日体制で安全、健康面をサポートする必要があります。高齢者になると夜間の起き出し時に転倒したり、体調が急変するケースもあるので、夜間は特に気が抜けません。オムツをしている方や自身ではトイレに行けない方もいますので、1~2時間おきに施設内を巡回し、利用者様の排泄をサポートするということも行っています。

夜は利用者が寝ているのだから、夜勤は楽と思うかもしれませんが、夜勤は戦場でもあります。なにせ夜勤で働く介護士は数が少ないため、多くの利用者を少ない介護士でみなければならないのです。夜勤が嫌いという人もおり、夜勤が終わって退勤する時は燃えカスのようになって帰るという人もいます(僕もそんな感じでしたね)。夜勤は施設にとって必要不可欠な存在です。では、夜勤者が夜勤中にどんなスケジュールで働いているのか、うちの施設の場合をお見せしたいと思います。

 

◆2.夜勤者の1日スケジュール

夜勤は17時出勤・9時退勤の16時間勤務という施設が多いようで、うちの施設もこの勤務時間をとっています。

 

17時 出勤     

出勤前はひたすら寝ていることが多いです。夜勤は眠気との戦いですからね。

17:30 申し送り

まずは利用者の様子を記録や申し送りで確認します。体調不良者を要チェックします。

18:00 夕食・服薬

利用者の夕食・服薬介助を行ないます。

20:00 就寝準備

歯磨き・トイレ誘導を行ないます。ここで遅れをとると、後が大変なので怒涛の勢いで終わらせます。

22:00 消灯・巡回 

利用者はここで就寝です。後は朝まで1,2時間おきに巡回し、必要な人へオムツ交換を行います。

1:00 雑務

巡回していない時は、記録作成や清掃を行います。食事をとったりもします。

3:00 休憩

交代で2時間の休憩を取ります。利用者急変時は休憩なしなので、軽く泣けます。

5:00 起床介助

利用者の起床から朝食までは怒涛の時間です。オムツ交換、衣服の着替えを行ないます。

8:00 朝食・服薬

早番者と連携して行います。退勤の時間が迫ってきており、希望を見出します。

8:30 申し送り

管理者や日勤者を交えての申し送りです。緊張感があふれる時間でもあります。

9:00 退勤

カスッカスになって帰ります。全てを出し尽くしました。太陽の光がまぶしいです。

 

何といっても少ない人員で多くの利用者を介護するというところが夜勤のきついところです。夜間、何も問題がなければ静かな夜を過ごせますが、利用者の起き出しが多かったり、便失禁されたりしたら、泣きたくなります。

 

◆3.夜勤のメリット&デメリット

実際、夜勤は大変とは思いますが、向き不向き、好き嫌いなど人それぞれ意見は分かれるところです。僕は施設長になってしまったので、日中にやることがあるため、基本夜勤はやっていません(人員不足の時は入ってます)。僕は夜勤のメリットは感じていますが、デメリットはそこまで気にならなかったです。ちなみに、夜勤が好きで夜勤専門で介護士をやっている人はいます。うちの施設にも3人そういう方がいますね。

夜勤のメリットって何でしょう?

手当が付く

一回の夜勤手当は、5千円前後が多いですかね。多い施設ですと7千円ついたりします。夜勤の回数が増えれば、手当も増えますから、お小遣い程度はたまります。夜勤を月に4回やればそれだけで2万円の手当が付きますから、収入面でも結構大きいです。

夜間は人が少なくて、コミュ障にはもってこい

個人的にはこのメリットを好む人は多いのかなと感じています。僕は人とコミュニケーションを取るのが好きな方なので、このメリットはそこまで良いとは思わないですが、メリットと感じている介護士さんも多く見てきました。日中は介護士も多いですし、利用者も活発に活動しているので、人と交流することが求められます。しかし、夜勤帯になると職員は少ないですし、利用者は寝ていますし、起き出してきたとしても、会話を楽しんだりなんてことは基本しません。つまり、人とあまり関わらなくてもできてしまう仕事ともいえます。介護士同士で連携をとったりはしますが、一つのフロアに介護士一人なんてこともざらですから、「コミュ障には最高だ」とうちの夜勤専門介護士さんも言っていました。

③夜勤後の午後は休み

僕はこれが嬉しかったです。夜勤が翌日9時に終わったとして、その日はもうフリーです。夜勤者同士で食事に行くこともありますし、遊びに行くこともあります。すぐに帰って寝ることもあります。次の日も休みのため、フリーな時間がたくさんできるというところがとにかくうれしかったです。僕としては、自由時間が増えることをモチベーションにして、夜勤を頑張っていました。平日が夜勤明けだと、観光地も空いていますから旅行にも最適です。

 

夜勤のデメリットも上げておきます

個人的には夜勤をすることでデメリットを感じなかったのですが、人によっては嫌と感じるでしょうから、2つだけ上げておきます。

①時間が不規則になる

これを嫌う人はいました。人は夜に寝て、朝に起きるという生活リズムが基本です。夜勤をするとなると、夜は寝れず、夜勤後の昼間に寝るという生活をしなければなりません。生活リズムが完全にくるってしまうのです。睡眠が安定しないと強いストレスを感じる人もいますから、そういう人には夜勤をおススメしないです。

トラブル処理も自分が率先して行わなければならない

夜間中は人が少ないので、問題が発生したら自分が主体的に問題解決を図らなければなりません。日中はたくさんの職員がいるため、助けを求めることもできますが、夜間はそうもいきません。体調不良者やケガ人が出たら、初期対応をし、救急車を呼ぶなど迅速な行動が求められます。そういう素早い対応ができない人はもしもの時に対応できない可能性があるため、厳しいかもしれません。

 

夜勤って、施設内も静まり返りますし、利用者も寝ていますから、自分はこの雰囲気が好きでした。自分に出来るかなという方はまずは経験してみるといいですね。案外できてしまうものですよ。やってみた上で向いている、向いていないというものが分かるでしょうから、どんどんチャンレンジしてみて下さい。以上、夜勤中の活動内容でした。(参考になったかな)