kaigonoosigotoの日記

都内の高齢者施設にて施設長をやっています。若者の視点から現代の高齢者施設に切り込みます。

職場選びのポイント

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 初めての就職や転職であったとしても、就職する施設をどうやって選べば良いのかというのは大きな問題です。そこで立場的に多くの施設を見てきた私からこのようなポイントで就職活動をすればうまくいきやすいのではないか!?というものをまとめてみました。参考にして頂ければと思います!

 

職場選びのポイント

◆1.給料やボーナスの金銭面・福利厚生

◆2.事業所の規模、転勤や移動の有無

◆3.事業内容(特別養護老人ホーム、優良老人ホーム、デイサービスの各特徴)

  

職場選びのポイント

◆1.給料やボーナスの金銭面・福利厚生

生活していくためには、お金が必要です。仕事はお金を得る手段として行うものでもあるため、やはりお金は重要です。金銭面はまず、確認しなければいけない項目です。介護士は給料が安いというイメージがありますが、実際はピンキリです。給料が激安の職場もあれば、一般平均年収を上回る給料を出す職場もたくさんあります。大事なことはきちんと自分で確認することです。

まず、毎月支払われる給料についてですが、これは手取り20万円に届くかどうかを基準に考えましょう。新卒の場合はいきなり手取り20万円にいかない場合もありますが、給料が良い施設で夜勤を行なえば、手取り20万円はいきます。逆に手取り20万円を下回る施設は避けた方が良いと思います(※ここでは、給料面だけを見て言っています。実際は職場の雰囲気なども考慮した方が良いです)。

続いては、ボーナスについてです。ボーナスは年2回が一般的ですが、3回出すところもあります。できれば年4か月分以上のボーナスを支給してくれる施設を選びましょう。施設によっては2か月分、3.5カ月分というところもありますが、なるべくなら多く出してくれる施設が良いです(ボーナスとは、毎月の給料とは別に6月、12月あたりに支払われる給料のことです)。

最後に福利厚生ですが、まずチェックすべきなのは、家賃補助があるかどうかです。1万円でも出ればかなり助かります。それから、その施設に入職することでどれほど福利厚生面でお得なのか、事前チェックできれば良いです。面接では聞きにくい内容なので、口コミでチェックするのがよろしいかと思います。

 

◆2.事業所の規模、転勤や移動の有無

施設の規模も要チェックです。これはグループでどれだけの施設を運営しているのかということです。といいますのも、特定の施設に就職したとしても、ずっとその施設で働けるわけではありません。規模が小さい施設ならば可能でしょうが、いくつも施設運営をしている場合は、施設間移動もありますし、場合よっては遠方地に転勤することもあります。東京都の施設に就職したとしても、富士山のふもとや本州ではない伊豆大島の施設に転勤することは珍しいことではありません。また、高齢者介護を希望して就職しても、障害者の入所施設を運営しているならば、そちらへ移動になる可能性もあります。他にもデイサービスや学童保育サービスに配置変えということもあります。介護士は施設に勤務しているサラリーマンであるため、辞令一つでどこにでも行く必要があります。そのため、事業所がどのような施設を運営しており(高齢者、身体障害者知的障害者視覚障害者。特養、有料老人ホーム、デイサービスetc.)、日本中のどこに施設があるのか、転勤があるのかをしっかりチェックする必要があります。実際に就職してから、想像していたのと実際が違ったというミスマッチが起こらないように確認する必要があります。転勤の有無は重要な項目ですから、面接で確認するのも良いです(転勤は絶対にしたくないと言うと面接に落ちる可能性もあるので、確認する時はくれぐれも慎重にですよ)。

 

◆3.事業内容(特別養護老人ホーム、優良老人ホーム、デイサービスの各特徴)

特別養護老人ホーム(特養):多くの介護を必要とする利用者が多く、介護士の負担はかなり大きいです。ベットで亡くなる方も存在し、亡くなっていることを発見するのも介護士が多いです。施設に入居する場合、一時金もなく、毎月8万円~10万円ほどで利用できるため、大量の待機者が出るほど人気の施設です。安価で利用できるため、その分、利用者の質も悪くなる場合もあり(失礼な言い方ですみません)、介護士のストレスは強いです。もちろん、尊敬できる高齢者もたくさんいます!勤務中は利用者の対応に追われ、食事、排泄、入浴などの介助で忙殺されます。

 

優良老人ホーム:私もここで勤務しております。特養と比較すると利用料金が高額です。一時金が500万円かかるなど入居するにあたって、高額なお金を必要とします。また、毎月の費用も20万円以上かかります。お金に余裕がある方でないとまず利用することができません。特養と比べて、利用者をお客様と意識する傾向が強く、運営する側としてはビジネスの側面が特養よりも強いです(特養は国が主導して建設していますからね~)。職場の制服もカフェスタッフのようなものを着用する施設もあり、利用者の満足や快適性をかなり意識しているところが多いです。少しでも利用者を獲得したい考えから、様々工夫をこらして、利用者のために知恵を出し合っていますね。高級な老人ホームになるほど、利用者の要求に応えなければならない場合が増えるため、介護士のストレスも増えていくかもしれません。たまに横柄な態度の利用者もいますが、自分はそこまで感じの悪い人に当ったことはないですね。僕は中堅クラスの老人ホームと高級老人ホームのどちらも働きましたが、中堅クラスの方がなじみやすくて良いですね。今もそこの施設長ですが。高級老人ホームになると、利用者をよりお客様と捉えるので気さくに接しづらかったです。

 

デイサービス:高齢者が日中の時間帯だけ利用する施設です。お泊りデイなんかもありますが、基本は朝から夕方までの利用です。「入浴サービス」を目的として利用する高齢者が多いのも特徴です。自宅まで送迎があるというのも、家族にしてみたら嬉しいのでしょうね。入浴以外は、遊びの時間や食事、談笑、創作活動などをしています。日中を過ごすだけなので、介護度が低い方が多いです。利用者の心を満たしてあげるのが仕事内容です。排泄介助がやりたくない人はデイサービスに勤務するというのもありなのではと思います。(排泄介助がある場合もありますが、施設と比べたら圧倒的に楽です)

 

就職する際に注意すべきポイントについては結構まとめられたと思います。後は就職活動しながら、失敗と成功を重ねて経験値を積んでいって下さい。介護士として就職するのであれば、すぐに内定は出ると思います。しかし、それが本当に自分にあった施設かは別問題です。自分にふさわしい施設を慎重に見分けて、良い就職をして下さい。